980円の枕

適当な人間が書いた文章 気が狂いそうなほどヒマな人は読んでください

楽しい記憶はどんどん上書きされていくが辛い過去はしっかり名前をつけて保存されているこの人間の脳みその理不尽さよ

ライブキッズ(この呼び方クソダサいけど私のような邦ロック厨高校生を総称できる手軽な名詞がこれしかないので妥協しておく)には、「現場」が必要不可欠である。

植物の発芽に必要なのが光と水と適当な温度(小学校理科)であるように、ライブキッズに必要なものはスマホとゴリゴリ原色ディッキと現場なのだ。ライブキッズから現場をとったら何も残らない。NO現場NOライブキッズ……ということで私がライブに行くのは生きるために仕方が無いこと。私はライブを経て初めてこの世界に立っていられるのだ。…なーんて!まぁ行きたいから行くだけなんだけどね!!!!ウォッホ!!!!wwwwwwwwww(よく言われますがコカインはやってないです)

前説が長すぎた。Re:Re:(アジカン)のイントロもびっくりの長さである。

 

キュウソネコカミ DMCC REAL ONEMAN TOUR 2019 in 青森quarter

 

お申し込みいただいた以下のチケットのご用意ができたのでお知らせいたします。

という無機質な字面を見、修学旅行inシンガポールのナイトビュッフェで「の゛あぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」とマキシマムザ亮くんよろしくデスボを響かせ英語の先生に苦笑いされてから早6ヶ月、遂にこの時が来た、キュウソネコカミギリ平成ツアーである。

3月9日(別名:流れる季節の真ん中でふと日の長さを感じる日)の高橋優ライブから時は過ぎて3月末、ライブ2日前にしてようやく私は昨夏ぶりにキュウソに会えると実感し震えるなどした挙句、ついに当日を迎える。

 

いつも画面上で見ている人物を目の前にすると(バーチャルじゃなかったんだ…本当に私と同じ空の下で生きていたんだ…)等と吐くように泣いてしまうような人間なので、その日は朝からしっかりと心の準備を__起きたら12:30だった。

 

 

母の持っていた贅沢保湿ティッシュは謎のミント香料入りであった

同行者である母(キュウソで一番好きな曲はギラギラおじさんらしい)に呆れられながらも10分で支度をして家を出る。

津軽SAでカツカレーを食べながら向かいに座る母のTシャツにデカデカと居座るネズミくんを見て、(そうか……本当に今日がキュウソネコカミのライブなんだ…)と実感しむせる。

 

しかし正直この時はまだ平静であった。ギリ平静だった。おもしろ!

 

 

俺らの青春は青森quarterに詰まっているのだ、まぁ2回しか行ったことないけど

目的地の青森quarterは目の当たりにした母が「えっ本当にここ?倉庫じゃん!!‪w」と言い放つほどの小さなライブハウスである。本当に小さいから一度見てみてほしい。いや別に見なくてもいい。

 

無事目的地に着いたということで物販に並ぶ。「いや〜楽しみだなァ!」なんて意気揚々と話していた…けど…あれ、なんか寒くない…?心なしか風も強くなってきた気がするんだけど……

いやめっちゃ吹雪!!!!マジで大寒波!!!

 

誰だ雪が綺麗と笑うのは君がいいとかほざいた奴は。誰だ冬が寒くって本当によかった、君の冷えた左手を僕の右ポケットにお招きするためのこの上ない程の理由になるからとかほざいた奴は。青森の寒さなめんな卍と清水さんと藤くんに念を送ったところで、私の順番が来た。

 

物販の綺麗なお姉さんにドギマギしながら何とかお目当てのものを購入。コミュ力を使い果たしました。(アイワナビーユアフレンド)

ちなみにガチャは3回やってワッペンと付箋と首から下げる紐(名前わからん)だった。か〜わいい!!!

 

 

春休みとは名ばかりのものでこの辺の桜は大抵運動会頃に満開を迎える

さぁ物販も買えたことだし、開場時間までまだまだ時間はある!この辺の観光でもするぞ〜(^_-)-☆と意気込んでいた私、現地の吹雪で心が折れる

※ちなみにライブ前日までは完全に春の陽気であった。なんだこの裏切られた感は…

 

仕方が無いので近くのインスタ映えっぽい(インスタ映えがどういうものなのかイマイチ分かっていない)建物で時間を潰すことにした。

 

外は大荒れ、海鳴りだけが響く青森で、キュウソファンは暇を持て余して寒空の下をうろついている。

あと数時間でキュウソのライブが始まるというのに、私と母の頭の中には津軽海峡冬景色が延々と流れていたのであった。

 

 

限界オタク、本番が近づくと出演者より緊張し出す というのはあるあるなのでは無かろうか

人間の細胞ガチャを回して赤血球のキーホルダーをGETし喜ぶなどしていたら、あっという間に時間はすぎた。まだまだ外は大荒れなのでギリ開場時間に間に合うように会場に向かう。

 

言い忘れていたが今回のライブ、なんと整理番号が1桁である。

 

まじで奇跡。今まで整番どころかチケ運の時点でクソゴミ伝説を作り上げてきた私が、なんと整番1桁!!!!??だから吹雪だったのか、と今これを書いていて気付いた。#ありがとうはてなブログ

 

余裕で最前(ヨコタさんとタクロウ君の真ん中あたり)を確保し、前の柵を短い間だけどよろしくな…!と言わんばかりに抱きとめる。ありがとう柵。柵を掴める日がくるなんて思ってなかった…感涙である。(ちなみにこの後この柵に胸を潰される)

 

もうすぐ始まる。この時点で私の脳は既にキャパオーバーで円周率を数える他なかったが、よく考えたら円周率を全然知らなかった。さすが文系だ。

 

 

ライブで一番人間が気にすること、それは多分「本番中にトイレ行きたくなったらどうしよう…」ってこと

母と打首獄門同好会の新曲は好きだがトウモロコシは嫌いだ、みたいな話をしてたらライブが始まった。

 

最高だった。一瞬だった。泣いて笑って脳みそ振ってたらおわった。

 

「ラスト1曲です!」とセイヤが言った時、私は「いやいや冗談キツイってwww」等と余裕をかましていたが、周りの反応を見て徐々に(あれ…これほんまのやつか…?)と悟り始めた。いやいや無理だって!!!!まだ始まったばっかじゃん!!!まだピタゴラスイッチミニくらいの時間しかやってないって!!!等という心の叫びは誰にも届かない。アンコールはあったものの、あえなくライブは終了した。

 

 

内容があまりにも濃かったのでメンバーとの思い出♡だけまとめておく。

・セイヤもう少しのとこで触れなかった。でもかわいいからOKです(親指をたてる)

・ヨコタさんとタクロウ君とめっちゃ目合った。この人たちが本物の天使か…みたいな笑顔を見せてくれた。

・馬乗りマウンティングオカザワ君が頭にタオルのせていたことで世界に平和が訪れた。ノーベル賞

・ソゴウタイスケが生きてた 愛してる

 

やっぱり私にレポの才能はない。

 

 

十河泰輔が好きだ、という見出しにしておいて十河泰輔の事は一切語っていない

ライブ後は終わってしまった……という喪失感とドバドバに放出されたアドレナリンと汗と涙でごちゃごちゃになりながら2軒目のオッサンみたいな足取りでコーラ片手に会場を出た。

 

あ〜終わっちゃったけど幸せだ!たのしかった!みんな可愛かった!帰ったらセトリでプレイリスト作って余韻に浸ろ〜!!と幸せオーラを身に纏いながら外に出

 

いや寒!!!!!!!!!!雪えぐ!!!!!!!!!!!!

 

あまりの寒さに一瞬我に返った。まじで目の前がホワイトアウト(リグレットガールではない)したからもしかして幸せすぎて死んだかな…なんて思ったけど普通に雪だった。だから雪が綺麗とか笑ってる暇じゃねぇんだよ!!!

 

 

まぁ、今回のライブは雪に腹を立てたり雪に腹を立てたりしたがキュウソネコカミの皆に会えて死ぬほどたのしい2時間半を過ごせたので良しとしよう。

これでやっと私も春に向けて発芽できそうだ……と思ったけれどやっぱり寒いのは腹が立つので人間にも適当な温度というものは必要不可欠なのかもしれない。

 

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